薬の力
私は医師ではありません。
私はケアマネージャーさんではありません。
今からするお話は、あくまでも私の経験に基づいた私個人の意見です。
どうかご了承ください。
私の母がお世話になっている医師は、無駄な薬を出しません。
私が母の状態を話すと、的確に判断して最小限で処方をしてくださいます。
もし合わなかったら、すぐに相談に乗ってくれる。
私の考え方に合った先生に出会えてよかったと思っています。
医師によっては、本人を詳しく診ないで、触りもしないで
明後日の方向の処方をする人がいます。
また、沢山の精神薬を処方する人もいます。
薬、特に向精神薬はその人のその人らしさを奪ってしまうことが多い。
認知症の高齢者は、何種類も向精神薬を内服している人がいますが、
それ、本当に必要?と思ってしまいます。
きっと、ご家族が困っているから沢山処方するのだろうけど…。
そもそも、まず生活環境を整えて欲しい。
そこが出発点だと私は思います。
場所の力
薬を減らすには、生活環境を整えることが一番と思います。
それには、日中の時間を過ごす場所が大切です。
認知症シングル介護で、私が真っ先に考えた施設は、
小規模多機能施設でした。
地域密着型介護保険サービスで、
通所を中心として、泊まり、訪問、医療行為も対応してくれる
通称・小多機といわれる施設です。
シングル介護で、こんなに救いのある場所はありません。
すごく良いと思っていますが、まだ時期尚早と考えて利用していません。
私個人の意見としては、小規模多機能は、
認知症が重度になってから、もしくは、
認知症以外の疾患の場合、
医療行為が必要な場合に利用するのが有効的だと考えます。
そういったことがなく、認知症の初期から中期であれば、
ケアマネ、通所、ショートとサービスは複数の事業所に分けた方がいい。
理由は、2つ。
1つ目。
ケアマネさんが同じ施設にいるから。
これは、文句を言える人が実質いない状態に近いです。
認知症は、特に初期から中期、暴言暴力を含む周辺症状がでやすいので、
施設と利用者家族で意見(文句)を気軽に言い合えるように、
中間に入ってくれる人が必要と考えます。
ケアマネさんは、まさにその役割だから、事業所は別の方がいいと思います。
2つ目。
通い、デイサービスにあたる部分が、認知症専門ではないから。
頭がはっきりしている人ももちろんいます。
認知症の人は認知症専門型通所施設に行った方がいい。
周辺症状を上手くかわして対応できるスタッフさんが多くいるからです。
そして、日中、認知症のためのプログラムで頭と体を動かして、
夜できるだけ眠ってもらいたいのです。
なかなか寝ないけど。
もちろん、
本人や家族ごとに事情はまったく違いますし、
小規模多機能でも充分に対応してくださる所もあると思います。
あくまでも私の考え方です。
すみません。
日中の時間の力
日中多くの時間が上手く機能すると、
認知症は進行するけれど、比較的BPSDが落ち着いてくる。
BPSDが減るのではありません。
BPSDをいかに落ち着けるかが大事。
生活環境がある程度整ってリズムができると、
精神薬は減る可能性があります。
そうすると、生活の質が変わります。
QOLが上がります。
その人らしさが残りやすくなる。
入所してからの反応
認知症でも、家である程度満足して暮らしていた人は、
施設の生活にも馴染みやすいと私は思います。
頭がクリアなうちに、
弱りながらも、ある程度自分らしい生活をする。
独居でも、家族と同居でもいいです。
そうすると、その納得した思いが残っていて、
施設で暴れたり、強く抵抗したりする度合いが下がる気がします。
反対に、入所前、特に直前の生活に何か後悔があったり、
家族と確執が強いなどの精神的ストレスがある人は、
なかなか馴染めず、進行も早めな気がする。
だから、家にいる間に、
その人らしい生活を残して欲しい。
私も母に対して、今の環境が一番良いとは思っていません。
難しいですよね。
ベストではなくベター
可能ならケアマネさんを変えてもいいから、
試行錯誤してみる価値はあると思います。
プランを考えてくれるケアマネさんってすごいんです。
まさに、キーマン。
地方によっては人数が少なくて困っているそうです。
一緒に戦ってくれるケアマネさんに出会えると、介護が劇的に変わります。
介護にベストはありません。
目指せベター、です。
少しでも、本人と家族が楽しく、納得できる時間が増えますように。
明日は働きます。