✔なんで仕事も介護職?
お恥ずかしい話ですが、私は今までふらふらと会社を転々としながら、
主に事務員として働いてきました。
数年前、介護職として遅咲きデビュー。
コントによくある中高年「上司だと思ったら部下だった」そのままです。
利用者さんの家族からもよくベテランと間違えられて、本当にごめんなさいの一言です。
なぜ介護職を選ぼうと思ったか。
それは、もう介護しかできない頭になってしまったからです。
正社員を退職してから、コールセンターや病院の医療事務などもやってみましたが、
どれもしっくりこない。
なんかもう、昔のように事務作業ができない。
「まだコロナだけど、温泉行ってきた」などという職場の会話にもついていけない。
「私の生活は万全対応絶賛継続中じゃけぇ。」
私は心が狭いな、そう思いながら働いていると、
ちょうど母の介護も、着替えや排泄介助が必要になってきたので、
一念発起して介護初任者研修に通学を決めました。
結果、取ってよかった
今の職場に拾ってもらって働けてよかった。
いつも家でやっていることが、そのまんま役に立つ。
さながら水を得たペンギン!
洗濯する前はポケットのティッシュ取り出し確認。
毎日トイレの床汚染掃除。
夕方になると真顔で「帰ります」と言われ愕然。
白米はやわらかく炊きましょう。
うんうん、そうだよね!と動けます。
感染症予防も全員気を配っているので、余計な気を使わずに済む。
✔久しぶりの学生生活
研修期間は約3か月でした。
朝、地下鉄に乗って学校まで行って、「ギリセーフ!」と教室に駆け込む。
お留守番やデイサービスに行ってくれていた母には申し訳ないのですが、
これだけでも自由な若者に返った気分でした。
私のクラスは20名程度。
年代は半数が40代以上、半数が20代。外国籍の方々が3名。
すでに介護や福祉の仕事に就いている人がほとんどでした。
老人施設だけではなく、クラスの半数ほどが障害を持った方の施設から来ていました。
実は、他のクラスは「資格取るだけ」感が満載の人もいたのですが、
私のクラスは皆さん勤勉で穏やかな人ばかりで助けられました。
100%合格すると言われている最終テストに結果がでるまで一緒にハラハラし、
受かって歓喜しあい数名で打ち上げも行けて楽しかったです。
講師の先生がたも個性的で楽しく講義をしてくださいました。
皆さん現役の介護士・看護師で説得力・臨場感がありました。
自宅で一人で介護していることを伝えると、こんな本があるよ、
などアドバイスも頂きました。
事務局の皆さんも、丁寧で優しく対応してくださる人ばかりでした。
いろんな世代や立場の人と交流ができて、社会人生活の糧になった。
ご一緒できた皆さん、お世話になりました。
ありがとう。
✔「尊厳保持」「自立支援」「QOLの維持」
講座の最初の方で学んだ一番印象的な言葉3つです。
その人を尊重し、自分でできることは自分でやれるよう支援する。
残存機能を大切にする。
生活の質を向上・維持できるようにする。
抜粋ですし、自分ができているとは思っていません。
でも、
母と向き合う間、ずっと思ってきたことは間違っていなかった、
と思えて強く安堵しました。
✔実際に働いてみて
一番大切なのですが、私は夜勤に入っていません、ごめんなさい。
日勤フルタイムパートという時間帯です。
その分、家で夜間のパット交換や体位交換の毎日、
昼間は8時間とにかく動く。
頑張っておりますので「なんだ日勤だけかよ、インチキ」と思ってもご勘弁ください…。
夜勤専従のかたや、私の父(他職種ですがずっと夜勤をしていました)が、
大変だけとやりがいもあるよ、と話してくれました。
全シフト対応している社員、夜勤専従者、早番・遅番のパート…。
皆さん、リスペクトです。
足を引っ張らないよう頑張ります。
日勤帯でも、介護職として応募できる仕事は沢山ありました。
今は、言わずと知れた介護人手不足。
もし希望が通れば、隙間時間で働くこともできちゃいます。
国家資格の介護福祉士も目指せますし、
体がOKなら年を取っても時短勤務につける可能性も広がる。
介護福祉士なんて価値がない、という人もいますが、私は違うと思う。
介護は奥が深くて必要な仕事です。
現場の皆さんは考えややり方は違えど、日々勉強しながら頑張って働く人が多いです。
感性と実技の合わせ技、AIには絶対できないぜ。
あと、よく人間関係が大変と言います。
利用者さんとの関係もあるのでよりそう思うのでしょう。
私は手技を覚えるのが優先と考えるので、悩んでも切り替えてやっています。
何かあっても、転んでもただでは起きないぞ、と思い直します。
✔結果、一番「確実に」稼げている
確かに給与面は低いですが、
私が働いた仕事の中で一番確実に稼げる資格が初任者研修です。
在宅介護にもとても活かせます!
体を動かすので、向き不向きはあると思うのですが、
そこに気をつけながら働いています。
私は、やらずに後悔するよりやって後悔したほうがいい派です。
費用補助など会社や各自治体の支援制度が充実しているので、
もし興味のある方は是非やってみてください。
カモン、介護業界!!