介護する家族の心理

心の持ち方
スポンサーリンク

✔受容過程を知って俯瞰で考える

大切な家族が病気になった時、本人も本人以外も心で受け止めることがとても難しいですよね。

悲しみ、混乱、後悔、怒りなど様々な感情が湧いてきます。
受容できるようになるには専門的に考えられた心理過程があって、
知っていると自分が今どんな心理状態なのかを俯瞰として捉えやすく、冷静に考えやすいです。

私は、介護初任者研修でこの受容過程を勉強してから本当に助けられています。
泣いたり怒ったりする時、自分が今どの段階なのかを考えるようになりました。
抜粋しましたので参考になれば幸いです。

✔心の受容過程

第1期:ショック・戸惑い・不安・否定

主な気持ち:なんでこんなことに!認知症だなんてそんなことあるわけない!どうしたらいいんだ!?

乗越えきっかけ:地域包括支援センターに状況を伝える、介護認定を受ける
        ⇒一人では絶対抱えきれない。相談できる場所、人を確保する。 
  

第2期:混乱・拒否・怒り

主な気持ち:認めたくない!だから早く病院に行けと言ったのに!
      介護なんてやりたくない!これからどうしよう!?

乗越えきっかけ:転倒や事故がない限り状態の急変はないから、一旦深呼吸する。
        デイサービスなどを利用して本人不在の時間を作り、その間に休む。
        無料電話相談を利用する、家族の集いに行く、いろんな人のブログを読むなど。
        そこで解決のヒントをもらい、すさんでとがり切った感情の矛先を収める。
  

第3期:あきらめ・割り切り

 主な気持ち:認知症なのだな。介護しなければならないのだな。

乗越えきっかけ:好きなことをして自分をねぎらう。
        介護で工夫できることはないか考えてみる。 

第4期:受容と適応

正しい知識がいろいろ身について積極的に介護に対応している状態。
 本人の混乱も減って心理的には楽になる。


参考サイト
認知症家族の会さん https://www.alzheimer.or.jp/?page_id=60080

✔私も病気になった経験がある

私は、自分も大きな手術をしたことがあって、病気がわかった時から回復時期も含めて、
病気になった本人としても概ねこの心理過程を通りました。
なので、家族だけでなく認知症になった本人も同じような心の動きをしていると思ってもいいと思います。
認知症の場合、本人のBPSDに対応するのが精一杯で、本人の精神面まで分かりにくいのが難点です。

✔三歩進んで二歩下がる

この受容段階は、何度も戻ったり進んだりします
もう何事も仕方がない(第3期)→
新たな問題勃発→ショック(第1期)→
こんなはずではない(第2期)→
もう何事も仕方がない(第3期)の繰り返し。
そうこうしていると、突然楽になるときがやってきて、それが第4期です。

割と第1期~第3期はセットのように自分の中で繰り返されます
繰り返して行くうちに、それぞれの段階が薄まって第4期になる、という感じです。
なので、今自分が感じている感情は今一時のものではなく、長い目で見ていく必要があるということです。

✔長期戦の乗り越え方

そんなに長期的には耐えられない、と思うことでしょう。
私もそうです。
やっと落ち着いた今でも。

この受容過程を知って心の混乱と上手く付き合って、上手く休むことです
長期戦は自分を大切にしなければ自分も相手も壊れてしまいます

それから、意外とお薦めなのが初任者研修から気軽に介護の勉強をすることです。
「だたでさえ介護なんてやりたくないのに!!」と強く拒否する気持ち。
私も長らくそうでした。

でも!!
初任者研修に行ってみると一緒に学ぶ人たちに囲まれて励まされたり、
介護の知識が学べたりとすごく気持ちが楽になりました。
先生に質問もできちゃいます。
別記事で何が良かったか紹介していきますので、良かったら読んでください。

「やって良かった!介護初任者研修。」
https://kaigoyutori.com/singlekaigo-career-2/

私が通った初任者研修講座
未来ケアカレッジさん https://www.miraicare.jp


気分を変えて、軽く体をリラックスさせて、ゆ~くりと深呼吸!!
シングル介護でも相談できる場所はいっぱいあります!!
一人で頑張らなくていいですよ!!



タイトルとURLをコピーしました