介護する家族の心理

心の持ち方
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感情は常に変化する 今のステージを知って冷静になろう

大切な家族が病気になった時、
本人も家族も心で受け止めることはとても難しいです。

悲しみ、混乱、後悔、怒りなど様々な感情が湧いてきます。

ある日突然介護に直面して、今までの平穏な生活が変わっていく。
こんなはずでは、と自身の感情の起伏に自分が振り回される。

感情が変わる過程には、専門的に考えられた段階があります。
今の心がどのステージにいるか。
それをなんとなく感じる、把握する。

そうすると、多少なりとも自分を客観視できて、冷静になりやすいです。
簡単ですが、私の経験や人から聞いたことをもとに、
要点をまとめましましたので参考になれば幸いです。

心の受容過程

第1期:ショック・戸惑い・不安・否定

この時期は、例えるなら、誰かに殴られた直後。
とにかくショックが大きくて、自分では抱えきれていません。
涙が止まらない。黙り込む。
どうしていいかわからない。
でも、大丈夫です。
それは、あなたが今初めて出会ったことに驚いているから。
誰だって落ちつくまでは時間がかかります。

主な気持ち:
・親が認知症ってどういうこと?!
・まさか認知症だなんて、そんなことあるわけない!
・この先、どうしたらいいんだ!?

やること:
・医師の言っていることを、今はそのままでいいから、まず受け止める。
・地域包括支援センターに状況を伝えて、介護認定申請をする。
・とにかく本人を見守る。診断を一緒に聞いたなら、
 自暴自棄になって何をしだすかわからないため。 

乗越えることなんて無理なので、
とにかく介護認定を受けてください。
あと、本人を見守ってください。
なぜなら、例えば本人が車を運転している人なら、
そのまま出て行って大事故につながるかもしれません。
感情が抑えきれずとも、ぐっとこらえて事務的な作業を最優先してください。  

第2期:混乱・拒否・怒り

殴られてショックを受けたら、次に来るのは身体的な痛みです。
この時期は、痛い、と気づく時期です。

どうしてこんなことになったか、親と自分を責める。
兄弟の誰が面倒をみるのか、話し合いが頓挫する。
怒鳴る、喧嘩する、家を飛び出す。
とても辛いです。

でも、痛みを感じることができて、痛いと言えているのだと思います。
痛いのは当然です。

主な気持ち:
・あんだけ病院へ行けと前から言っていたのになんでほっといたんだ!
・そういえば様子がおかしかった、早く対処すればよかった。
・兄弟誰も面倒みないし逃げ腰で本当に腹がたつ。
・とにかく、周りの皆が許せない。
・俺が介護をするしかないのか?
・施設に入れる?

やること:
・一旦深呼吸する。
・事務的なことは絶対に進める。
 (ケアマネさん決定、利用できる介護サービス把握など)
・会社に言えるのなら、現状だけ、決まったことだけ報告する。
・本人の安全を確保して、自分の体と心を休める。
・転倒や事故がない限り、病状は急変しない、と自分に言い聞かせる。
・市町村などが運営している介護電話相談で気持ちを聞いてもらう。
・辛い気持ちを紙に書きだしてみる。
・無理しないで心療内科にかかる。

心がすさんで、神経過敏になって当然です。
それは誰しもが感じる当然の感情です。
事務的なことだけは、淡々と進めておきましょう。
  

第3期:折り合う・割り切る

傷を受けて治療中は、これはいつ治るんだと思います。
治っても傷跡は残るだろうな。
それでも生きていくんだな。
ちょっと悟ったような、そんな時期です。 

主な気持ち:
・おまえが財布を盗った、と言われた。間違いなく認知症なんだな。
・誰かが介護しなければならないのだな。
・親もいつまでも元気ではないのだな。
・会社に報告する内容を決めよう。

やること:
・ケアマネさんと一緒に利用したい介護保険サービスを決める。
・会社に報告と相談をする。必要なら休暇を申請する。
・一旦決めても、変更はできる。気楽な気持ちでいよう。
・今の自分の状況で、今できることに集中する。 
・好きなことをして自分をねぎらう。

若干冷静になれる時期です。

第4期:受容・適応

傷が治ってきて、傷のある自分を受け入れられている。
これからの生活で自分がどうしていきたいか考えられる。

介護に対応していこうとしている時期です。
大混乱が過ぎて、先を考えられている。
心理的には楽になります。

主な気持ち:
・決めたこと(デイサービス利用、同居の決断など)をやってみよう。

やること:
・ケアマネさんと介護方針と利用する介護保険サービスを実行していく。
・一旦決めても、上手くいかないことが多い。都度対応しよう。
・意識的に時間を作って休もう。

ここまでよく耐えた。
でも、長い日々。
無理せず自分と向き合っていきましょう。

感情のステージは行ったり来たりする 

この感情の通り道は、何度も何度も戻ったり進んだりします。
だいたい1期から3期は繰り返し
たり、混ざったりします。

明日はデイに行くと言っていたのに、勝手にキャンセルして、施設に謝る。
財布がない、カードがないと言って探してもなくて、銀行に何度も行って辟易する。
入所か通所か、誰がケアするか、ずっと家族で話し合っている。

つまり、びっくりしたり、怒ったり、諦めたり、の日々が介護です。

そうしているうちに、4期が長く安定して続きます。
その頃は、もう認知症がかなり進行しています。

すると不思議なもので、
怒涛の日々は記憶のかなたです。
目の前には、小さな子供のようになった親がいます。

そんな日々です。

自分を守る 本人も守る それができるのはあなただけ

私は、自分も大きな手術をしたことがあって、
病気になった本人としても、概ねこの心の過程を通りました。
なので、私達家族だけでなく、
認知症になった本人も同じような心の動きをしていると思います。

認知症の場合、
本人のBPSDに対応するのが精一杯。
言葉もあまり出てこないことが多いため、
本人の精神面まで分かりにくいのが難点です。

自分の心を守れるのは、自分です。
怒ってもいい。
叫んでもいい。

認知症の本人を守れるのも、自分です。
一番大事なのは、事故、事件を起こさない事。

これは極端な話でもなんでもありません。

殴らない、殴られない。
失踪しない、させない。
虐げない、虐げられない。

あなたは一人ではありません。
あなたが今感じている気持ちは、絶対に誰もが思うことです。

どうしても無理な時は、周りに迷わずSOSを発してください。


参考サイト
認知症家族の会さん https://www.alzheimer.or.jp/?page_id=60080

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