✔ふと見た映画で知った
私は介護の合間に、アマプラでよく映画を見ます。
全部いっぺんには時間が長くて見られないので、悲しいかなぶつ切り。
もともと映画が大好きなので、本当は映画館へ行きたいのですが、
コロナ以降、母も長時間留守番が無理になってきたので、
アマプラで見ることがほとんどになりました。
2018年の映画「Beautiful Boy」。
ティモシー・シャラメさん主演でドラッグ依存症とその家族を描いた映画です。
父親役のスティーブ・カレルさんも良かったです。
映画の最後に、依存症の家族の会(たぶん)に父親が行く場面がありますが、
その集会場の壁に貼ってあった言葉です。
「The 3C’s」
I didn’t CAUSE it.(私はそれの誘因ではない)
I can’t CONTROL it.(私はそれを管理できない)
I can’t CURE it.(私はそれを治癒できない)
なんて書いてあるんだろう、と場面を止めて書き留めました。
意味も調べてみました。
依存症の家族の方々に向けた言葉でした。
(どうも4つ目のCもあるみたいです)
依存症の家族の方々の並々ならぬ苦労と、私の高齢者介護では一緒にするなと叱られると思います。
きっと私の想像を超えていくし、計り知れません。
私だって、アルツハイマー型認知症を題材にした映画を見て「なんだこれ。」と白目をむいて、
白け顔でそう思います。
だから、認知症を題材にした映画はどれもどうも苦手です(心が狭くてごめんなさい)。
今回も、あくまで映画として描かれた物語を見ただけ。
依存症の病気について、恥ずかしながら私は何もわかっていません。
でも、この言葉を知ることができて、そういった苦しい状況にいる方の存在を少しだけ知ることができてよかったです。
そう思うと、アルツハイマー型認知症を題材にした映画も、世の中にアルツハイマーを知ってもらう
きっかけとして存在意義があるのかもと、今これを書きながら思いました。
✔自分のせいではない
なんとなく私は、母がアルツハイマー型認知症になったのは自分のせいではないか、
と思う節がありました。
自分がもっと関わってあげていたら、早期発見できたんじゃないか。
私が都合の悪いことを母に押し付けて生きてきたから、母がダメになったんではないか。
私がなんとか進行を阻止しなくては。
私が母の感情や行動を管理して、病気に負けないようにしなければ。
薬もとにかくきちんと飲ませなければ。
私がなんとかしなくては、と強く思いすぎていると、
ケアマネさんや主治医の先生が、
「そんなにきちんとしなくていいよ」といつも声をかけてくれていました。
そういった声掛けは、The 3C’sの言葉に似ていました。
起きてしまったことは、事実として受け止める。
病気でも本人が自立できる時間を作って、
私自身も介護だけにならず自分の時間を作る。
それ以上でも以下でもない。
淡々と対処して次に進んでいく。
できないことも多いけれど、10年目でやっと介護の振り返りができてきた。
これからは、いろんな人に助けてもらってきたことの恩返し。
ほんのちょっとでいいから人の力になれたらなぁ、と思います。