別居と同居 どっちも難しいから 

私の介護術
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✔認知症で独居していた高齢者。

寒波再来です。
今日は名古屋市も雪がちらついています。
一週間は続くそうなので、どうかお気をつけください…。

今日は別居も同居も頑張ろうというお話です。



私は以前、高齢者見守りのパートをしていました。
ちゃんと資格を取って、人の役にたてる介護職に就きたい、
と決めたきっかけにもなりました。

認知症の診断を受けたSさん

Sさんは70代後半。
お友達も多く、一人の生活を楽しんでみえました。

娘さんが二人いるのですが、二人ともと折り合いが非常に悪く、
めったに連絡を取っていなかったそうです。

ある日、Sさんは、
「認知症と言われてしまいました。なんとなく心当たりが
あったから病院へ行ったら、やっぱりそうだった。
これからすぐに認知症介護付きの施設を決めるわ」
と話してくれました。

Sさんは、この後本当にすぐ施設に入所されました。
話しを進めるのがとても早かったので、
ずっと一人で準備されていたのではと思いました。

認知症で別居を続けていたKさん


Kさんは、認知症で要介護認定を受けた80代後半の方でした。

もともと一人息子の夫婦とは別居だったけれど、
嫁と折り合いが悪いから、
嫁のせいで認知症になっても別居を続けている。
これ、本人談。

毎日毎日、息子さんがKさんの顔を見に来るという、
息子キラーなスケジュール。

嫁と母親に挟まれて、一人息子は考えた。
今思えば認知症対応の施設入所まで、と苦肉の策だったのだと思いました。

✔別居でも同居でも。


大抵の大人は、親から独立して別居して生活しています。
双方とも、一生懸命生きてきた結果です。
親の様子はわからなくて当然だと思います。

同居していた私も、親の健康のことは恥ずかしいかな、
あまり気に留めていませんでした。
いつも一緒にいて元気だからいいかな、くらい。
毎日話しもよくしていました。
でも、情けない話ですがわからなかった。

大抵、年を重ねた親子は、こちらが、大丈夫?と聞いて、
本人が大丈夫、と言えば、大丈夫になります。

健康志向が強くなって、
健診・検診を欠かさない人も増えたとは思いますが、
同居でも別居でも、高齢者の健康状態を把握できる人は
本人も含めて家族には誰もいない、と私は思います。

特に、認知症の場合は、他の体の機能が健康なので、
明かな体調不良がなく、わかりにくいです。
だから、ある日突然認知症がやってきた、ように思える。

Sさんのように、自分から病院に行ける人はごく稀です。

✔腹をくくって働こう。

・性格が変わった気がする
・ゴミが出せていない
・料理が大雑把になった
・同じことをいつもより繰り返して言う
など。

何とか異変をキャッチして
本人を病院へ連れて行こうとしても、
頑として病院に行かないのは認知症あるあるです。
私はおかしくない、あんた何言ってんの?
普段温厚な方も、必ずと言っていいくらいこう言い放ちます。

でも、久しぶりに会ってみて、ちょっと変だな、と思ったら、
後日、休みを取って一緒に病院に行ってあげてください。

…わかっています。
自分の生活に「親の病院受診」が入ってくる鬱陶しさを。
でも、もう、ここで自分の腹を決めたほうがいい。
受診して結果がでたら、その先は決断の連続です。

軽度認知障害(MCI)の場合は改善するケースもあります。
もし認知症初期であれば、少しでも進行を遅らせる対策ができます。

2030年には介護を担うことになった働き盛りの約4割が、
働きながら介護をする時代になると言われています。

あと5年です。


明日も働きます。


















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